その先の人々

2025.03.17

韮崎市子育て支援センター にら★ちび  施設長

内藤香織さん

子育て

韮崎で子育ての話題になると必ずと言っていいほど話題にあがる『にら★ちび』。駅前で利用しやすいこと、そしてなによりスタッフの方々がとても真摯に子育て中のお母さんに寄り添ってくれます。にら★ちびを運営するNPO法人 子育て支援センターちびっこはうす理事長で施設長の内藤さんに韮崎の子育て事情を聞きました。

2011年に市の指定管理事業として誕生した韮崎市子育て支援センターにら★ちびは、毎月平均4000名近い親子の訪問があり、韮崎はもちろん別の市町村に住んでいる方々もわざわざ訪れることもあります。山梨県産材の木材を使った遊具や広い子どもが遊べるスペース、親子イベントや子育て相談、ファミリーサポート、一時預かり、子育てボランティアの育成などとても多くの機能を持った子育て中の親御さんにはとても嬉しい拠点となっています。内藤さんはいわゆる『地域での子育て』に社会が目を向ける以前から、女性・母親目線の子育て支援の活動をしてきました。その後、子どもが安心して成長できる社会作りに貢献してきた実績を認められ、2011年からにら★ちびの運営をはじめとする様々な子育てサポート事業をスタッフと一緒に作りあげています。

「にら★ちびは韮崎駅のすぐ目の前、韮崎市民交流センターニコリ内にあります。0〜6歳の未就学児とその保護者や同伴者が利用でき、韮崎市にお住まいの方は無料、 市外にお住まいの方は1日100円で利用することができます。広いスペースで小さな赤ちゃんコーナーもあり安心して使ってもらえます。誰でもいつでもウェルカムな広場を目指しているので、おかげさまでたくさんの親子が訪れてくれるようになりました。子育ての悩みを抱えるお母さんや、県外から移住してきてアウェイ育児をしているお母さんも少なくありません。そういった子育て中の相談や要望に応えるかたちで支援事業も拡充されていきました」

子どもたちを安心して遊ばせることができ、子育ての先輩や同じ悩みを抱えるお母さんたちと話しができる場所が地域にあるというのは、お母さんたちにとって非常に心強いことではないでしょうか。お母さんたちに寄り添うために拡充されてきたにら★ちびの支援事業について内藤さんは教えてくれました。

「にら★ちびには子育て相談センターもあるので、相談内容によってわたしたちだけではなく、行政や関係機関とも連携したワンストップの支援を実現しています。また、子どもを預けたいという要望もとても多く、そのためにファミリーサポートセンター(通称ファミサポ)もにら★ちび内にあります。ファミサポでは韮崎市の3か月から小学6年生の子どもを、市在住の子育てボランティア養成講座を受講した方が預かってくれるという仕組みです。まずは、にら★ちび内での託児でお互い慣れてもらい、その後は個人宅で1対1の託児も可能になります。また、送迎による託児の需要もあるので子どもたちを塾や児童館などに送迎することもあります。託児事業は、韮崎だけではなく、市外からの要望も多くあったので、にら★ちびの平日の開館日にのみ行っています。にら★ちびが好きで通ってくれる人が多いのはとても嬉しいことです。子育ては地域一帯で関わる、見守ることが大事だと思っているので、サポートしてくれるボランティアさんの育成やわたしたちスタッフもできることを考えて、どんどんアイデアを出していくことも大事なことだと思っています」

にら★ちびにいるスタッフの皆さんは、とても明るく元気。どんな経緯で働くことになったのかを聞くと、もともとこの場所に来ていたお母さんたちが多いそう。

「スタッフには本当に恵まれています。にら★ちびに通ってここが好きだからといってスタッフになってくれた人もいれば、『この子はぜったいにスタッフに向いている』と感じて声をかけたこともあります。お母さんで苦労も多かった分、子育て中の相談などに寄り添えると思うんですよね。自分も以前はその立場だったと思えるからこそですよね。現在わたしたちのスタッフは、総勢10人でいろいろな事業を担当しています」

多機能な子育て支援とスタッフの働きによって、にら★ちびは韮崎や県内の子育て世代にとってなくてはならない拠点となりました。

「移住というキーワードの中には子育て世代も多いと思うけど、来たばかりで知り合いやおじいちゃんおばあちゃんがまわりにいない人にはぜひにら★ちびに来てほしいです。気を使わずぜひ毎日来てください。『第二の実家』と言ってくれる人も多くなり、わたしたちもとても嬉しいんですよ。ひとりで子育ては本当に大変。こまったことや聞きたいことなど、スタッフを頼ってもらえたら嬉しいですね。利用してくれるお母さんたちには、思ったことはなんでも提案してねと言っています。やってみたいことがあれば、掲示板をにら★ちび内に貼って仲間を集めてもらったり、そこで人が集まったら子育てサークルを作ってもらったり。そんなきっかけ作りの応援も大切にしています。これもにら★ちびが『拠点』としてあるからこそできることですね」


長年子育て支援に関わってきた内藤さん。子育て中になにを大事にしたらよいかと聞いてみると「KKKHはどんな場面でも大事ではないでしょうか」という答えが返ってきました。

「聞く、共感する、考える、励ますの4つは子育て中はもちろん、どんな場面でも使えるのではないでしょうか。子どもが自分の理解を超えたことをしても、すぐ叱るのではなくて、なぜそんなことをしたのかしっかり聞いて子どもの立場になって考えてあげるといいのかもしれません。子どもだけでなく、大人と接するときにもこの4つは活かせますね。子育ては、本当に大変なことだとわたしも経験から感じます。その中でも楽しむこと、笑顔になることを忘れないでほしいと思っています」

内藤さん自身も大変な仕事の中で、お母さんが笑顔になってくれることが一番のモチベーションになると語ってくれました。子育てで困ったことがあったらにら★ちびへ。つねにアップデートされていく子育て支援が韮崎市にはありました。

にら★ちび

山梨県韮崎市若宮1-2-50 韮崎市民交流センター内3F 子育て支援センター
TEL:0551-23-7676 FAX:0551-23-7678 kosodate@mail.nirachibi.jp
開館時間:9:00〜17:00(16:30〜 片付け)
利用料:韮崎市内の方無料、市外の方は1日券100円、年間入館パスポート1000円
休館:月曜日、祝祭日の翌日、12/29〜1/3年末年始 ※都合により臨時休館有り。

※月曜日が祝日の場合は開館し、その日に最も近い平日が休みとなります。
※月末休館日(月末に最も近い平日)ただし12月は28日です。